Okinawa Cycle Tourism Association

設立趣意書

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サイクリングアイランド沖縄の形成を夢にかかげ、これまで沖縄では、サイクル関連イベントを多数生み出し、自転車に関連するイベントが１年中開催されるまでになりました。沖縄県の取り組みでも、スポーツアイランド沖縄の枠組みの中で、サイクリングを主要なスポーツの一つと位置づけ、各地にサイクリングに適したルートを創設し、サイクルステーションも新設するなど積極的な動きをみせております。沖縄県のこの取り組みは、「観光客の受け入れ環境整備」と、「沖縄県民の健康増進」を目的としており、スポーツツーリズムの促進や健康増進及び地域の魅力の再発見につなげていきたいと明示しています。

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観光立県を掲げている沖縄県でありますから、上記の取り組みについては、観光施策の一つとして力を入れているところであり、単に観光客の数を求めるものから沖縄県を潤す質を重視していくことにシフトしていこうと業界が取組んでいる中でスポーツツーリズムの強化・発展は重要な課題であると考えます。

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スポーツツーリズムに関し、日本では、2009年観光立国推進本部が設置され、翌年2010年にスポーツツーリズムの提唱がされた後、2012年にスポーツツーリズム推進基本方針の策定と一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構の設立がされたばかりであり、沖縄県はそのすぐ翌年には、「アジア、世界に開かれたスポーツアイランド沖縄の実現」を目標に沖縄県スポーツ振興計画（平成25年度～平成33年度）を策定しています。併せて、垣根を越えたスポーツツーリズムの推進を図るため、スポーツコミッション沖縄の設立に向けて準備を開始し、2015年にスタートしました。

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このように、沖縄県ではスポーツツーリズムの取り組みに関する枠組み作りが着実に行われてきました。そして、今日は、この枠組みの中でスポーツツーリズムに携わる産業界が手を取り合って成果を出していくことが重要です。

しかし、現状は、サイクリングの分野だけをとっても、求められている内容が幅広く、十分な対応が追いついていない状況にあります。更に、昨年自転車活用推進法が施行され、今年の6月に自転車活用推進計画が策定されました。本計画の中には、「サイクル・ツーリズムの推進」について、官民連携して先進的なサイクリング環境を目指すモデルルートを2020年までに40ルート作ることが明示されており、これを一つとっても、観光立県沖縄としては積極的に取組んでいく姿勢が重要です。インフラ整備や各市町村の計画案完成を待つのではなく同時進行で行わなければなりません。

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我々は、以上のようなことから、一般社団法人沖縄県サイクルツーリズム協会の設立を決意した次第であります。

この法人では、サイクリングを通じた沖縄県のスポーツ及び観光の発展に寄与する活動として、各関係機関と連携しサイクリングツアー商品の開発・実施支援、サイクルツーリズムに関する情報提供および情報発信、各市町村との連携や国際交流の推進などを担う所存であります。

ひいては、サイクリングを通じたこの取り組みが、健康・観光のみならず、環境及び人材育成にも寄与し、沖縄の明るい未来に貢献できるものだと思います。

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何卒、皆様のご理解とご協力をお願いする次第であります。

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​2018年10月25日